(日本経済新聞)

日本貿易保険(NEXI)は、三井物産が出資するアルゼンチンの風力発電事業の支援に乗り出す。世界銀行グループの多国間投資保証機関(MIGA)が提供する投資保証の再保険を引き受ける。政府は再生可能エネルギー分野で日本企業の海外進出支援を強化しており、政情不安のリスクをカバーすることで民間の投資を後押しする。

MIGAがつける保険の一部を再保険で引き受ける。政府による事業の国有化や戦争、契約不履行などが原因で送電や料金回収ができなくなった場合に損失を補う。

支援する風力発電事業は総事業費が約250億円で、アルゼンチン南部に発電容量97メガワットの風力発電所を建設中。三井物産が事業会社に34%を出資する。2019年内の商用運転開始をめざし、同国の卸電力市場の運営会社に20年間、売電する計画だ。

NEXIは日本企業の途上国への投資を促すため、18年5月にMIGAと再保険の協力協定を結んだ。協定枠組みでの再保険引き受けは今回が初めて。世銀グループのMIGAは民間企業の途上国への投資促進を目的に政治や紛争などのリスクに備える投資保証を提供する。アフリカを中心に豊富な実績がある。

投稿者 荒尾保一