(ブルームバーグ)

世界で最善の投資先は新興国・地域の株式だと、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)が指摘した。2月の相場下落でバリュエーションが割安になったとしている。

シーラ・パテル氏

撮影:Christopher Goodney / Bloomberg

  運用資産が1兆ドル(約106兆円)を超える同社の国際GSAM部門で最高経営責任者(CEO)を務めるシーラ・パテル氏によると、新興市場の従来の相場調整局面では資金が大量に流出したものだが、今回は顧客が最もリスクの高い資産への投資を増やしている。過去1カ月に新興国株のリターンはプラス3.1%と、米国株の同2.5%を上回っており、健全な投資戦略と言える。

   パテル氏はニューヨークのブルームバーグ本社でインタビューに応じ、「現状について今以上に楽観的に感じられる時代はないのではないか」と指摘。「懸念要因はあるので、リラックスすればいいと言ってるわけではないが、そうした要因は市場構造関連の傾向がある」と付け加えた。
  GSAM以外にも、GMOやボヤ・インベストメント・マネジメント、JPモルガン・チェースが新興市場投資を勧めている。指標となる株価指数は2016年に入った直後の時期から75%余り上昇。新興国株は先進国の株式と比べ、企業利益成長、歴史的にみて割安なバリュエーション、ボラティリティーの低さに支えられていると、強気派は主張する。
  パテル氏によると、GSAMは特にインドのヘルスケア企業やメキシコの消費銘柄、アルゼンチンの債券に強気。インド政府が公衆衛生関連の投資を増やすと予想するほか、政治リスクは無視できないものの、メキシコやアルゼンチンに対する悲観論は行き過ぎとみている。
投稿者 荒尾保一