(日本経済新聞)

【ブエノスアイレス=外山尚之】アルゼンチンのマクリ大統領は6日、ブエノスアイレスでブラジルのボルソナロ大統領と会談した。両国が加盟する関税同盟、南米南部共同市場(メルコスル)が欧州連合(EU)と進めている自由貿易協定(FTA)交渉について、数週間内に合意が可能だとの見方で一致した。

ブラジルのボルソナロ大統領(左)とアルゼンチンのマクリ大統領(6日、ブエノスアイレス)

ブラジルのボルソナロ大統領(左)とアルゼンチンのマクリ大統領(6日、ブエノスアイレス)

マクリ氏は「数週間でEUとメルコスルは(合意文書に)署名できる」と述べた。ボルソナロ氏も「合意は迫っている」と応じた。EUとの交渉は農産物などの取り扱いを巡り、1年以上にわたって進展がない状態だ。

両首脳は混乱する南米ベネズエラ情勢についても、同国のマドゥロ政権の打倒に向け協力することで一致した。マクリ氏は「民主主義を回復させるため、できることをすべて続ける」と述べた。

10月に予定されるアルゼンチン大統領選は、右派のマクリ氏と左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が激しく競っている。ボルソナロ氏は「地域にこれ以上『ベネズエラ』が増えないか懸念している」と述べ、アルゼンチンが再び左派政権になれば、同国もベネズエラのよう経済が崩壊する可能性があるとの持論を示した。「責任感と理性を持ってこの国(アルゼンチン)の将来を決めなければならない」とも語り、マクリ氏の再選を明確に支持した。

投稿者 荒尾保一